ネーションとしての民族

語義の変遷リーア・グリーンフェルドによれば英語ではnationは以下のような五段階の変化を経てきた。

ローマ帝国時代にはnationは同一の地域からやってきた異邦人の集団を指した。

中世には大学の成立以後、nationは意見を共にするグループを指すようになった。

続いて、nationは聖堂参事会のメンバーとの間に意味上の関係が生じ、エリートの含みを持つようになった。

十六世紀初期のイングランドで、nationは主権を有する人民を指すようになった。

そうしてその他の国の人々がnationを自らを呼ぶのに用いるようになった後に、nationが指す対象は再度変わり、一群の特有の人々の意味になった。

元来、nationはラテン語において「生まれ」を意味するnatioに由来する概念であり、gensとならんで血統と出自の女神を意味した。
update:2010年03月09日